今日、ある入居者さまと二人っきりでお話しする機会がありました
いつも、周りの聞き役に徹してくださるこの方は
『私は、話のタネになるようなことがないからみんなの話聞いてるのが楽しいのよ』と言われます。
でも、きっと話したいこともあるだろうな・・・と思っていたところ
今日のタイミングがやってきました
話の中身は、詳しくは話せませんが・・・
関東圏からのお引越しとこちらへの入居が同時進行し
住み慣れた家を離れ
長年お付き合いのあったお友達と別れるという人生の大きな決断をされたとき
『全然泣けなかったのよ』とポツリ
そして続けて
『それがね、今日はとにかく泣けて泣けてね・・・』と
入居から2ヶ月
『誰にも迷惑をかけないように・・』
『自分のしたことは必ず返ってくるからね』
こんな風に一生懸命90年近く生き抜いてこられたTさんの人生の一部を見せて頂いたような気持になりました
入居にあたって年の離れた弟さん夫婦にかなり力になってもらった事もとても気にされていました
だからこそ、気持ちをピンと張って悲しまないようにしていたのかな・・・
『最初は、誰かに迷惑をかけて生きるなんて考えてもなかったけど、思い切って越してきてねこうして誰かに助けてもらう事もいいもんだなとあなたたちに出会って、本当に心から思うのよ』と
もうこの後は二人で大号泣(T_T)
とにかく、今日はたくさん話してくださる姿に私も泣いたり笑ったり大忙し!!
人生いつもニコニコ元気でいられるばかりが幸せじゃない
泣きたいときに泣けることも幸せなんだと少し前に大事な友達が教えてくれたことと今日の出来事がリンクしました
私達、スワーヴ徳野南のスタッフは直接的な介護は外部サービスを利用されている方が多いためあまりありませんが、こんな風に一人の人生の大きな決断(住み慣れた家を離れる)に携わらせて頂いているんだと改めて感じる出来事となりました
老後の生活のお手伝い!!なんて偉そうなことを言っていますが
他の入居者さんがTさんをそう思うように
私たちもTさんが
心の内をちょっと『話したいな・・・』と思う相手になりたい
そんな気持ちになりました
Tさんは本当に聞き上手でお友達がいっぱいいたというのはご本人が言わないのに
入居後、Tさん宛てにかかってくるお友達からの電話の多さでわかるんです♡
『岐阜の孫に私たちがなるからねーー!』と言うと飛び切りの笑顔でした
涙が出るという事は
自分の心が動た時にそれを素直に表現できるという事・・・
スワーヴ徳野南では入居者様がご自分の気持ちにいつも素直でいられるよう寄り添っていくことを大事にしております
いつも『これ食べてくれる?』とおすそ分けして下さる姿にも
この方の人生が映し出されているのかもしれませんね・・・